霞沢岳 山行 2021.7.16,17
天気予報の画面に急に晴れマークが増えてきた。いよいよ梅雨明け間近のようだ。朝3時過ぎに起きて沢渡バスターミナルへ。金曜日ということもありバスターミナルは随分静かだ。6時発のバスに1番で乗車した。この時間のバスは1台のみの運行だ。
上高地も人影はまばらで驚くほど静かだ。
それでも河童橋から明神館のあたりは登山者や観光客の姿が見られる。
徳本峠への分岐。崩落等があり注意を促す看板もあり状況はあまり良く無さそうだ。
徳本峠への分岐からは人影がなくなっていつもの里山を歩いている気分だ。
途中崩れたりした道路は手を加えられ修復されていた。
徳本峠小屋到着。インターホンを押すと小屋番が登場!受付をして天幕を設営した。天幕は1人2000円。コロナ対策でゴム手袋をしてついたて越しの受付だ。声が聞き取りにくくて下からのぞき込んでしまった。
天幕を設営してから大滝槍見台まで歩いた。展望のない笹の森を延々と歩く感じだ。しかも、アップダウンが結構多い。ちょっと散策のつもりだったが甘かった。
槍見台はその名の通り櫓で組まれた展望台だ。
登ると木々の上から槍が見えた。天幕場に戻ると2張りのテントが立てられていた。その後もう1張り増えて、合計4張りになった。小屋番が近づいてきて槍見台までの登山道について聞いてきた。熊が多いことや槍見台メディアでが紹介されたことを話してくれた。受付の時とは別人のように距離が近かった。
朝4時頃に隣の天幕が動き出した。準備をして4時30分に出発した。
ヘッドライトを点けてのスタートは久しぶりだ。
ジャンクションピークに着くと先に出発した方が休憩していた。そこからは自分たちが先頭になった。
それにしても急登が多い。しかも登っては降ってとなかなか厳しい。
花が綺麗に咲いている。陽の当たる斜面は一面の花畑が広がっていた。
あそこを超えればピークだろうか!?何回もそんなことを思った。なかなか遠い。
なんとかK1ピークに立った。霞沢岳が見える。一つの大きなピークを越えたその先だ。
いよいよ霞沢岳の山頂だ。それほど広くはない山頂は貸し切りだ。通り越してきたK1方面を見るとこちらに向かう登山者の姿が見える。1番乗りだ!
同じだろう写真を何枚も撮った。やっとだ取り着いた感と不思議な満足感を味わった。
帰りもアップダウンと荒れた登山道に苦しんだ。真夏の太陽も強烈で水を飲み尽くしてしまった。やっとのこと天幕場まで降りるとすっかり馴染みになった小屋番が話しかけてきた。ますます距離がなくなった。
天幕を撤収し下山開始。重い。
河童橋周辺は多くの人で賑わっていた。さすがに土曜日だ。それにしても海外の方が多いなぁと感じた。もちろん日本に住んでいる方達だろう。熱い日差しと火照った身体にソフトクリームは最高だった。
15時45分のバスに乗車した。結構人が多く、自分たちは1台目の最終くらいだった。まだ後ろにも並んでいたので複数台のバスでの出発だと思う。自分たちのバスは何故かトランクを使わせてくれない。「トランクは?」というと「膝の上に載せて」と言うだけ。少し腹が立った。バスターミナルで降りると、後ろのバスはトランクから荷物を下ろしている。そっちのバスに乗りたかった。サービスの質に疑問を感じた。まあともあれ霞沢岳登頂はかなり嬉しい。そして、大滝槍見台を見てこられたことはかなり嬉しい。最高の2日間になった。
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