甲斐駒ヶ岳山行 2022.7.30,31

甲斐駒ヶ岳を歩いてきました。久しぶりに天幕を背負って黒戸尾根の往復です。

登山口の駐車場は空いています。トイレも綺麗で気持ち良くスタートです。

南アルプスは吊り橋を渡って山に入るパターンが多いような気がします。なんとなく覚悟を迫られているような気持ちになります。

登山道は綺麗に整備されていて快適に歩けます。木々が夏の日差しを和らげてくれます。

長い登りが延々と続きます。

刃渡り辺りから岩場が登場してアスレチック気分です。

鎖やはしごのスケールが違います。

登山道の脇に木々に埋もれるように道標がありました。今はもう無くなってしまった五合目の小屋への案内です。大きな木の切り株に刻まれていました。おそらくこの場所で木を伐採した時に誰かが彫ったのでしょう。半世紀も前から登山者を見守り、案内してきたのでしょう。

五合目の小屋跡です。

深い山間の中にあってホットできる日当たりの良い場所です。心が安まります。

五合目の小屋跡を過ぎると一気に急登が始まります。垂直のはしごもありました。

七丈小屋です。天幕の受付をしてピンバッチとキーホルダーを買いました。冷たい水が豊かに流れていて乾いた身体に染み渡ります。美味しい!思わず声に出ます。

テントは20張りほど予約があったけどキャンセルで10張りになったと小屋番が言っていました。のびのびと使わせてもらいました。設営してしばらくすると激しい雨が降り始めました。早めに出発して良かったです。

翌朝は早めに起きて3時40分頃出発しました。ヘッドライトでの登行も久しぶり。ルートを見失うこともありました。

黒戸名物の烏帽子岩です。神々しい世界です。

雲海も広がっていました。

甲斐駒ヶ岳山頂です。北沢峠からの登山道はまだ人影がなく、山頂はとても静かでした。

下山は長い長い。標高が下がると気温が上がります。久しぶりの重荷が肩を押します。大丈夫かぁって顔してカモシカが見ていました。

覚悟を迫られた吊り橋に戻ってきました。真夏の日差しです。あの広大な駐車場は車で埋め尽くされ、入りきれない車もありました。河原は川遊びの家族連れで賑わっていました。

甲斐駒ヶ岳黒戸尾根。長く険しい道です。でも、魅力的な道です。充実感とか達成感というよりも燃え尽き感を感じました。そんな特別ルート黒戸尾根。

甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根 神々しい世界 大切な世界 懐かしい世界 厳しい世界 辛い世界 優しい世界 時代を超えて生き続ける世界 そんな世界に触れた ありがとう 燃え尽きた