北岳 間ノ岳 農鳥岳 縦走 2021.8.5,6

南アルプスの中でもなかなか行く機会が見つけられなかった農鳥岳。いよいよ登るチャンスがやって来た。朝一番のバスに乗るため、奈良田温泉のバス乗り場には前日の夜に到着した。バス停近くの駐車スペースは何台分かのスペースが空いていたが、自分たちが停めた後すぐに一杯になった。

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バスは5時30分発。20分頃バスがやって来た。運転手さんが降りてきて切符を売り始めた。驚くほどのんびりしている。出発したのは5時30分を過ぎていたが、あまり関係ないようだ。他の駐車場でお客さんを乗せてきたバスと2台での出発だ。

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途中で渓流に入るらしい、いかにも慣れた感じの年配二人組が乗ってきた。どうやってそこまできたのか。どこまで行くのか。結構な年配者だ。色々な目的で山には入る人がいるんだと感心した。

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広河原に着くと、軽く食事をして出発だ。さすがに北岳に向かう人は多い。

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もう何回か歩いた懐かしい登山道だ。

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大樺沢は賑やかです。登山スタイルも色々でペースも違うので落ち着きません。

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左俣コースに入り八本歯のコルを目指すようになると人は随分少なくなります。一人で来ているらしい若者が自分たちの後を歩いています。先には行きたくないようです。

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樹林帯を出ると夏の日差しが背後から照りつけます。暑いことを考えて水は多めに準備しました。八本歯のコルです。北岳の稜線まではまだまだ登ります。

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丸太のはしごは以前と変わらずです。重い荷物と暑さ。近頃衰えを感じる体力。かなりこたえる登りです。何回も何回も休みながら進みます。トラバース道を横目で見ながら、更に上の稜線分岐点を目指します。先を行く女性もかなり疲れている様子。

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稜線分岐点に荷物をデポして空荷で北岳に登ります。

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北岳山頂です。多くの人たちが山頂からの景色を楽しんでいました。久しぶりです。

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稜線分岐点に戻り荷物を背負って北岳山荘に向かいます。一度軽い荷物を経験すると荷物はますます重く感じます。先ほどまで自分たちの後を歩き先に出たがらなかった若者が先を歩いています。気持ちが楽になったのかな。

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北岳山荘の天幕場に到着すると、まだまだスペースはたくさん空いていました。良さそうな場所をキープして受付をしました。テントも小屋も今は予約制です。後で聞いたのですが北岳山荘の予約はなかなか取れないらしいです。

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予約完了するとQRコードが発行されます。それを提示するのですが、電波がないので画像にして記録しておくことが必要です。念のためやっておいて良かったです。

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翌日も最高の天気になりました。ただ、台風の影響があるのか風が強く感じます。間ノ岳に向かって歩きます。歩き始めると昨日の疲れが足腰に残っているのが分かりました。

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白根山です。北岳に隠れて見えなかった甲斐駒ヶ岳仙丈ヶ岳が見えてきます。

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チングルマが綿毛に変身しています。

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間ノ岳の山頂です。ここは北岳とセットで登る人が多いようです。軽い荷物で登っている人が多く見られました。

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小屋のスタッフだという方も「お休みなのでちょっと間ノ岳まで行ってきました」なんて言っていました。

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間ノ岳を過ぎると人影がまばらになります。

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いよいよ農鳥岳です。なんとなくワクワクします。

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コルを見下ろすと農鳥小屋が見えます。思っていた以上に大きな規模の小屋に見えました。

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急な岩場を降りて農鳥小屋です。小屋ではよく聞くおやじさんが忙しそうに動き回っていました。

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農鳥岳間ノ岳北岳の三つがつながる山バッチをゲットしました。おやじさんは台風が来ているから奈良田まで下りた方が良い。この時間なら下りられる。台風が来ると大門沢が通行止めになるからと、アドバイスしてくれました。よく聞く変わったおやじの姿は感じられません。トイレを借りたいと告げると、トイレはノーサンキューだ!と、お茶目です。しかし、トイレはすごい。強風だと引力に力不足を感じるくらいだ。

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小屋を後にして最後の登りだと農鳥岳を目指します。

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西農鳥岳です。

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農鳥岳が目の前に見えてきました。

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アップダウンが続きます。

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ちょっとした岩場もあったりして最後まで楽しませてくれます。

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いよいよ農鳥岳の山頂です。

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さすがに3000M峰を4座超えるのは体力がいります。なかなか食欲がわきません。

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下降点まで下りてきました。ここからはなかなかハードなルートになります。農鳥小屋のおやじさんからのアドバイスも心にひっかかるので、速やかに下山です。

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立木やハイマツ、岩やガラ場、長いスパンの急傾斜となかなか歩きにくいルートです。

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13時30分には大門沢小屋に到着です。既にテントを張っている登山者もいました。自分たちはおやじさんのアドバイスどおり、飲み水を分けてもらって下山することにしました。

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小屋からのルートもなかなかでした。

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橋を何度も渡ったり、水の中を歩いたり。雨になったら水が増えて大変だろうと思いました。

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標高が下がるにつれて気温が高くなります。ムンムンと身体中の温度が上がる感じです。

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途中、道を見失いました。工事中の橋やダム。迂回用に造ったらしい登山道。どれもがルートをわかりにくくします。あっちに行ったりこっちに行ったりと時間と体力を消耗しました。なんとなく来る者は歓迎するが去る者は追わずなのかななんて考えてしまいました。

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奈良田第1発電所にたどり着いたのは午後5時過ぎでした。バス停のおじさんが「すぐにバスが来るよ。最終の」と声をかけてくれました。奈良田のバス停まではまだ距離があるので、喜んで乗せてもらいました。150円の価値がとても大きく感じられました。

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同じバスに乗った女性はトレランの方で今日1日で自分たちと同じコースを走ってきたそうです。びっくりしました。バスに乗ると後ろの席の方が話しかけてきました。大門沢ですか?難所だと聞いていますが!と。たしかにそのとおりでした。でも、やった感いっぱいの充実した楽しい山行になりました。

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北岳 間ノ岳 農鳥岳 奈良田 前泊 網窓つけた 暑い バスの運転手さんが切符売り のんびり出発 過激運転 帰りはラッキーバスきます 若者お先にどうぞ、いいえどうぞ バテバテ おやじさんはいい人じゃん ご飯は心配 小屋のトイレは強風注意